C言語関数:strcat
C言語のページでは、次の内容を解説しております。
|
2014年10月より個人の方を対象に、Study C無料提供を開始しました。
C言語を勉強中の方は、学習・教育に最適なC言語インタープリタのStudy Cを使ってみてください(個人の方は無料です)。
大学・高専・高校などの教育機関での採用実績も多数あるロングセラー商品Study Cが、個人向けに無料提供を始めました。
インタープリタの手軽さに加え、ゲームや3Dタートルグラフィックで楽しく勉強したりと、C言語の学習を協力にサポートします。
また、このようなボタンの用意されているページでは、掲載しているプログラムをStudy Cに直接ロードし実行したりすることができます。
Study C無料利用についての詳細は、このページを参照してください。
■strcat
文字列の追加
【分類】
文字列関数
【書式】
char *strcat(char *dst, const char *src);
【パラメータの型と説明】
パラメータ | 説明 |
char *dst | 追加先文字列 |
const char *src | コピー元文字列 |
【機能説明】
dstに格納されている文字列の後ろにsrcの文字列を追加し、dstを返します。
dstにsrcを追加するだけの十分な領域があるか注意してください。
strcat()関数の使用例です。
#include <stdio.h> main() { char buff[100]; strcpy(buff, "abcdefg"); printf("1.%s\n", buff); strcat(buff, "ABCDEFG"); printf("2.%s\n", buff); }
実行結果は以下になります。
abcdefg abcdefgABCDEFG
1.配列buffにstrcpy()関数で文字列「abcdefg」をコピーしています。
配列buffにコピーした内容をprintf()関数で確認しています。
「abcdefg」と表示されます。
2.配列buffにstrcat()関数で文字列「ABCDEFG」を追加しています。
配列buffの内容をprintf()関数で表示します。
「abcdefgABCDEFG」と表示されます。
「abcdefg」の後ろに「ABCDEFG」が追加されています。
次の例は、strcat()関数の誤った使い方です。
#include <stdio.h> main() { char buff[100]; strcat(buff, "ABCDEFG"); printf("%s\n", buff); }
C言語では、ローカル変数(自動変数)は明示的に初期化しないと内容は不定となります。 strcat()関数は、配列内の内容(文字列)に追加されるのでゴミが残っている可能性があります。
Study Cを使用している場合は、この失敗例を実行してみてください。
ゴミなどは入らずに「ABCDEFG」と表示されたともいます。
ここで、「ツール(T)」メニューの「実行時の設定変更(R)」を選んで、自動変数の初期化の項目を「次の値で初期化(V)」に変更し「16進数(H)」を「58」に変更してください。 この状態で再度実行してみてください。 「XXXXXXXX...XXXXXXXXg・ ・踞 g・ C鋏 ABCDEFG」といった表示になると思います。 このようにローカル変数(自動変数)には、0がセットされているとは限りません。 どのような値がセットされていても問題なく実行できるプログラムを作成する必要があります。
失敗例のプログラムは、次のように変更すれば正しく動作するようになります。
修正例1
#include <stdio.h> main() { char buff[100] = ""; strcat(buff, "ABCDEFG"); printf("%s\n", buff); }
修正例2
#include <stdio.h> main() { char buff[100]; buff[0] = '\0'; strcat(buff, "ABCDEFG"); printf("%s\n", buff); }
|
|